家に帰ったら飾り付けがしてあった。
ケーキも準備してあった。
心菜だけじゃなくて私にも。
夫は口数が少ない。
付き合っている時から何を考えているか分からないことも多々で
それが原因でケンカになることもあった。
確定診断の日もこんな感じだったぐらいで。
心菜の闘病中も気持ちを話すことはあまりなかったし
私が治療や治験などについて調べても
夫がそれをすることはなかった。
私ばかりが考えまわっているような気がして怒れる時もあったけど
人には得て不得手がある。
夫は夫
私は私
できることをすればいい。
そのスタンスは変わらなかった。
このサプライズは
そんな夫が一生懸命考えてくれた
「俺にできること」
心菜も嬉しそうだったけど
私もすごく嬉しかった。
パパ、ありがとう。
