今日は楽しみにしていたパパが来る日
お手紙を書きながら待つ。

当初は、検査も治療もない土日は外出してもいいと言われていたけれど
治験手術を前にして連日の微熱と鼻づまり。
体調を崩して治験ができなくなってしまってはいけないから
お部屋でのんびり。
部屋の他のメンバーはみなんな
秋の京都を散策しに外出してしまったからちょっと寂しい。
けれど
また元気になったらいっぱいお出掛けできるから!
本心だけど
自分を鼓舞する気持ちも混ざってる
この病気になってからいつも付きまとう
「絶対に大丈夫!」
という気持ち。
ただ
それを認めると苦しくなるから。
「また、行けるから!」
これが、本心ということにしたい。
いよいよ楽しみにしていたパパが来る!
心菜はワクワクでエレベーターの入口までお迎えに行く。
歩く後ろ姿から
嬉しさが伝わってくる。
その姿を見ているのが
私は嬉しい。

窓から外を眺めながらパパを探したけれど、見つからない。

どうやら他のルートで来たみたい。
ちょっと残念?
イヤイヤ
パパがエレベーターから登場すると大はしゃぎ!
抱きついて、お手紙渡して
「パパ!パパ!パパ!」
大好きなパパに会えて、嬉しいね。
ママもそんな心菜が見られて、嬉しいよ。

みんなでお昼を食べたりして過ごしてから
パパと付添を交代して、私は借りているファミリーハウスへ
洗濯や用事諸々と。
途中、ベットに横になり少し寝てしまった。
疲れているのかな…。
自分のことだけど、よく分からない。
病院とハウスへの行き来は、ハウスで貸してくれる自転車を使う。
「私はここでなにをしているんだろ」
と漠然と思う。
7月21日に緊急入院してから
ずっと夢なのか現実なのか分からない感覚で
常にフワフワしている
日々に現実味が、ない。
この時もまた同じ
どうしてココで自転車なんか乗っているんだろう?
心菜はパパと遊んで、病院内のローソンにも行ったみたい。
楽しかったね。
さあ
明日はついに治験手術。
心配だった鼻水も治まってきて、お熱も下がった。
未来へ繋げるために
手術、がんばろうね。
ううん、違うね。
頑張ってくれて、ありがとう。