今日は運動会。
行事の日の朝は慌ただしいけど
心菜は変わらずお手伝いをしてくれる。
広がっていた洗濯物を自ら畳んでくれていた。
運動会は、息子は通常通り参加するけれど
心菜の参加は本人の意思を尊重することに。
結局ダンスの練習をすることもなかったし
どうなるかな?と思っていたけど
なんと、自分で体操服を持ってきて準備し始めた!
そして保育園に着いてからも友達見つけてニコニコしてる!
運動会の雰囲気を見ても嬉しそうな感じだった。
「出足好調!」
と思いきや、車を降りると一転。
パパママの陰に隠れて、笑顔も消えた。
息子は保育園に引き渡しができたけれど、心菜は離れない。
久々の保育園だし
運動会の練習はほぼしていないし
イヤだよね。
それに、きっと恥ずかしさもあると思う。
園からは心菜のペースでいいですよとご配慮いただいたので、甘えることにした。
観戦場所も、どの競技に出るのかも、すべて自由。
フリースタイルの運動会がスタートした。
最初は保護者席で観戦。
この日は私たち家族の他に両家の祖父母も観戦していたけれど
心菜がいたのはパパのお膝のみ。
誰ともあまり喋らず、ただただ運動場を見つめていた。
本来は元気いっぱいを通り越し、元気爆発な子。
お迎えにいってもなかなか帰らない。
走り回って、遊びまわって
大げさでもなんでもなく、心菜より活発な子を見かけたことがないぐらいだった。
そんな心菜が運動会だというのに静かに座っているだけ。
年中さんになってすぐに組体操の練習が始まり
それを毎日のように
「ママ!見て、見てー!」
と嬉しそうに見せてくれた4月。
たった5ヵ月前のこと。
どうしてこんなことになっているんだろう。
初めての組体操も、なにもかも
私もすごく楽しみにしていたけれど
誰よりも楽しみにしていたのは
きっと心菜本人に違いない。
静かに園庭を眺める姿に
胸が張り裂けそうだった。
でも、プログラムが進むうち少しずつ口数が増えてきた。
そしてついには紅白戦に出ると言ってくれた!
紅白戦のチームは白組で、種目は玉入れ。
パパと一緒にみんなのところへ向かったけれど
合流してからは1人。
位置についたスタート前にはしっかりヨーイドン!の姿勢。
重たくなってしまった体で一生懸命に走って
かごの周りでも夢中で玉を入れていた。
当たり前のことが当たり前ではないと知っているから
玉入れ一つにも胸がいっぱいになった。
「ここな、ガンバレ!」
強い気持ちで見守った。
勝負は心菜のいる白組の勝ち!
先生たちが
「練習ではずっと紅組が勝っていたから、ここちゃんのおかげだね!」
と言ってくれた。
みんなの力なのに、心菜の勇気の一歩を大事にしてくれた。
玉入れ後お迎えにいったら
泣きながらこちらに駆け寄ってきた。
そしてパパに抱っこしてもらい、ギュッと抱きついて
顔をグシャグシャにして泣いた。
人前では泣かないパパも、堪えきれず泣いていた。
玉入れで緊張がほぐれたのか
その後は親子競技の綱引きにも参加。
途中転んで擦りむいちゃったけど、それも頑張りの証!
そして、なんと
その後の閉会式まで参加することができた!
長く濃かった運動会の日。
心菜は相当疲れたようで、19時頃には寝てしまった。
保育園復帰が運動会でハードルが高かったけど
心菜、よく頑張ったね!
パパとママに勇姿を見せてくれてありがとう。
組体操、ダンス、徒競走、障害物競走
見ているだけでウズウズしたよね。
来年は思いっきり参加しようね!