2019.10.8【治験の診察へ】

今日は治験の診察日。

夫と私と心菜3人で朝早くから京都へ向かった。

今回の治験は決して簡単なものではない。

頭の中に管を通して、脳幹にある腫瘍に直接抗がん剤を注入する

聞いただけでも分かるぐらいリスクが高い手術だった。

治験を主導していた医師にリスクを含めて詳しい説明を受けて

地元の主治医にも相談をして。

リスクと効果とこの病気の実態を考えた時、主治医は反対派だった。

そして、私たちだって手放しで喜べるような治療法ではなかった。

主治医が言っていた

「ハネムーン期の良き時間を、効果がほぼみられない手術と入院に費やさない方がいい」

というのはとても理解できた。

でも、何もしなければ

今のハネムーン期(症状緩和期)の後に必ず再燃がやってくるのがこの病気。

だからこそ悩んだ。

悩みに悩んだ。

すぐには決められなかった。

だけど、最終的には治験を受けることを決めた。

「0」を「1」にしようと決めた。

様々な方法で「1」を積み上げたら未来に繋がるかもしれない…!

そんな気持ちだった。

心菜にもまた入院するという説明はした。

渋ったし、この日の診察も積極的ではなかった。

でも、診察は受けてくれた。

治験担当の医師はすごくパワーあふれる人だった。

目力がすごい。

「そのパワーだけで病気が治るのでは?」

と、冗談抜きでそう思わせてくれるような医師だった。

言葉も前向きだった。

この治験をやりたいがために耳障りがいい言葉を並べているのとは違う。

夢のようなことは言わない。

ただ、言葉ひとつひとつに

「この難しい病気をどうにかしたい!」

という気持ちがあふれていた。

また、子どもが持つパワーを信じていて

未来なんて誰にも分からないという考えも伝わってきた。

絶望的なこの病気において

「この病気をどうにかしたいんだ!」

という医師の強い意志は患者家族の支えになる。

『想い』だけで救われるのだ。

それだけでも、この病院に来てよかったと思ったほど。

診察を終えてから

せっかく京都に来たのだからと観光をした。

というか、私が行きたい場所があった。

それは下鴨神社。

独身時代の出張帰り、同僚とふらっとここに寄った。

どんな神社か知らずに行ったが

様々な縁結びのご利益があるということで

今後の良縁を願いお守りを買った。

そして、その日の夜に、夫と出会った。

いつかお礼参りがしたいなあと考えていたら

病院の近くであることが分かったので寄ってもらった。

お礼参りと御守りの返納

そして縁結びのパワースポットなので

『心菜との未来』のご縁のために参拝し

心菜に選んでもらった御守りを買った。

神社だから心菜は退屈そうだったけど

「御守りを選んでください」

というママのお願いは叶えてくれた。

水色ベースのかわいい柄の御守り。

大切にするね。

ありがとう。

色々と充実した1日になった。

病院のレストランで

下鴨神社ではほとんど抱っこ

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