2019.7.26【体調不良】

1日を通して予定があった日。

午前中は執刀医による手術説明を夫と聞いた。

開頭するわけではなく、耳の下に数cmメスを入れて組織をとりにいくということ。

この説明の前にも主治医に少しは聞いていたが、大きな傷ではなく髪も剃らずにいられたことには、改めて胸を撫でおろした。

もちろん手術自体しないのがいいにきまってる。

でも、この手術次第では良い方向が見える可能性もあったので託すしかなかった。

夫は説明後すぐに仕事に向かった。

この間、娘はばあば(私の母)とお留守番。

今まではばあばが大好きでお泊りも平気だったけれど

入院してからは基本はママで、かろうじてパパがOKな程度。

不安だったがなんとか頑張ってくれた。

午後からは麻酔科の診察と、手術当日の夜にお世話になるICUの見学。

しかし、困ったことにお昼頃から私の体調が悪くなってきた。

体は全身カチカチで、吐き気がする。

娘の抱っこもままならず私自身が寝ていた。

考えてみればここ数日は心身ともに激動の日々。

娘は点滴を始めてからトイレの回数が格段に増えて、1日を通して何十回。

夜中も多い時で10回以上の時もあった。

その都度、歩くのが困難な娘を片手で抱っこして、もう一方の手で点滴をガラガラ。

さらにデカドロンの副作用で食欲と体重増進。

病気発覚の精神への衝撃に加え、睡眠不足と身体的負担。

多分からだが悲鳴をあげていた。

それでも私から離れない娘。

午前中に我慢していたから余計にかもしれない。

麻酔科への移動も車椅子はイヤがり抱っこがいいという。

到底無理な私。

皆で考えた末、私が車椅子に乗り娘は膝にのせて、私の父が車椅子を押して移動することになった。

ご機嫌イマイチな娘は麻酔科でも診察拒否。

医師の方も向かないから聴診器もあてられない。

医師も私も困ってしまい、結局目の前にいる娘の様子とカルテにあるデーターでの判断になった。

結果

「健康体だから大丈夫でしょう。麻酔は問題ないです。」

とのこと。

私はこの言葉にモヤモヤした。

『健康体』ってなんだろう。

娘は大きな病気を患っている。

だから入院も検査も手術もする。

もちろん医師はそういう意味で言ったわけではないと分かってはいる。

でも、脳腫瘍以外は“健康体”だとしたら、腫瘍があることがすごく悔しいと思った。

そんなことを考えながらも私の体調はどんどん悪化。

ICUの見学もほどほどに病室へ戻る。

その後体調が回復しなかった為、急遽付添いを夫と交代してもらい私は息子と実家へ泊ることに。

実家では母が私のために私の好きな食事を用意してくれた。

久しぶりにたくさんご飯を食べた。

お風呂にも久々に浸かり、ガチガチの身体には湿布をいっぱい貼ってもらった。

息子と寝るのも久しぶりだった。

明け方目が覚めてから一緒の部屋で寝ていた母と心菜の話をした。

「どうしてこんなことが…」

どちらかがそう言った後、2人して泣いた。

薄暗い部屋で寝転んだままだったので、実際には母の姿は見ていない。

けれど、震える声と涙をすする音で、2人とも号泣しているのが分かった。

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