2019.8.6【内服薬へ変更】

この日から今まで点滴だったデカドロン(点滴薬だと名称は違う)が内服になった。

大きな利点は二つ

・点滴の量が減り点滴の拘束時間が減る

・内服薬だと外出や外泊ができる

薬剤師さんによると、ステロイドはとても苦くて飲みにくいらしい。

錠剤ならば苦さも一瞬なのかもしれないが、心菜はまだ錠剤が飲めなかったので粉薬をジュースに溶かしてのんだ。

案の定「おいしくない」とイヤ顔だったが

「点滴さん少なくなるよ!」

と説明したら頑張ってくれた。

外出のことなどは具体的になにも決まっていなかったので話してはいない。

以前にも記したが、デカドロンによる食欲増進は凄まじい。

「○○が食べたい!」

という話が圧倒的に増えた。

ちょっとプレイルームで遊ぶ以外はなんの楽しみもないので、好きなように食べさせてあげたいけれど

体重は着実に増え、血糖値のことも絡んでくるらしいのでそうはいかない。

それに食欲にまかせて食べ過ぎてしまうので「ウプッ」と吐きそうになるし。

“頑張ってくれてありがとう”

“好きなようにしてあげられなくてごめんね”

が入り混じる。

なんでこんなことになっているんだろう。

頭の中はグチャグチャだ。

そんな中でも午後はプレイルームでDVDを観た。

DVDプレイヤーは個別でも貸し出ししてくれるので部屋で観ることもできるのに、わざわざプレイルームを選ぶ。

「外への意欲があるということ…?」

と、些細なことでも嬉しかった。

外への意欲といえば、食事を部屋ではなくデイルーム(面会もできるテーブルと椅子があるパブリックスペース)で食べたがることも多かった。

この日はお昼と夜はデイルーム。

部屋は1番奥で、小児病棟の中でもデイルームまでは1番遠い部屋。

ご飯を食べられる支度をして、心菜を車椅子にのせて、点滴をガラガラさせながらの移動。

確定診断がまだだから治療もなにもなくやることはないし、気分転換になっていたのかもしれない。

デイルームには大きな窓があって見晴らしもいいしね。

めんどくさいなんてちっとも思わなかった。

心菜が希望することはできるかぎりしてあげたかった。

確定診断まであと2日。

夜な夜なネットで調べては、良い結果を願う日々。

この時はまだいると信じていた神様に毎日お願いをして

吐きそうな、倒れそうな、グラグラな不安な気持ちを、必死に奮い立たせていた。

副作用のムーンフェイスが目立ち始めた。心菜はなにをおもっていたんだろう。

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