楽しみすぎる外泊初日の朝。
今回は三泊四日というこで荷物がたくさん。
夫に手伝ってもらいたいけど、チョロチョロ真っ盛りな息子がいるとそうはいかない。
そこで参上してくれたのが私の実父。
娘の私がいうのもアレだが、両親はホントに人がいい。
人のためばかり動いている2人。
それがかわいい孫のためとなればなおさらで、この日も荷物運びのためだけに病院まで来てくれた。
車椅子の心菜と、たくさんの荷物。
病室で心菜に待っていてもらって先に荷物を車に運べば可能だけど、今の心菜はママと離れて待ってはいられない。
なので父が来てくれて助かり、ありがたかった。
外泊初日、車に乗って向かう先は自宅!ではなく夫の実家。
入院前はよく遊びに行っていたし、土日祝で夫婦共々仕事のときは預かってもらったりもしていた。
この日は緊急入院の日以来の夫の実家だ。
家では義理父と義理母、そして先に到着していた夫と息子とみんなで心菜を待っていてくれた。
まずはお昼ご飯を買いに近くのコンビニへ、心菜とパパとばあばの3人で出掛ける。
それにはビックリ。
パパがいたからということもあったとは思うが、もうすでにママと離れても大丈夫な心菜がいた。
やっぱり病院から離れると気持ちが違うみたいだ。
お昼ご飯の後はばあばが準備しておいてくれたケーキを食べて、それからは家の中で遊ぶ。
特別なことはなにもしていないが
姉弟で遊んで、じいじばあばが嬉しそうに2人を見つめて、この時間こそが特別。
心菜も恥ずかしさもあるのか今までのようにおふざけ全開までとはいかないけれど、笑顔がいっぱいだった。
夕方までたっぷり遊んで帰宅。
家に帰る途中に心菜には内緒で保育園の前を通ってみた。
家までは遠回りにはなるけれど心菜の反応をみてみたかった。
保育園が見えると心菜がすぐに反応。そしてポツリと
「みんないるかな。みんなに会いたいな。」
とつぶやいた。
心菜が前を向いている。これを逃すわけにはいかない。
急遽保育園に寄って、先生に事情を話して入らせてもらった。
夏休み中の預かり保育だったので人数は少なかったけど
年少時代の担任の先生やクラスの仲良しのお友達には会うことができた!
心菜は恥ずかしそうにしていたけれどイヤがって泣くこともない。
会いたかったんだね。
切ない気持ちと、でも自分から行きたいって言ってくれた嬉しさで、私の気持ちはいそがしかった。
家に着いてからは、お風呂に入って、ご飯を食べて、遊んで笑って、ベットに家族並んで寝る。
やっぱり家族時間は最高に最幸だ。
この日から心菜と約束したことがある。
デカドロンの影響で食欲が増していた心菜。
家ではいつでも自由に食べることができるから心配だった。
だから「食べ過ぎないようにすること」を約束。
心菜のことはなんでも叶えてあげたいし、我慢もさせたくない。
だけど食べ過ぎることは見かけだけではない身体全体への影響もある。
約束ごとは私にとっては葛藤でもあった。
心菜はというときちんと守ってくれ、朝から余分なものは食べず食事の時間をちゃんと待っててくれる。
体は不調で我慢ばかりの毎日なのに文句ひとつ言わない。
心菜は本当にすごい子だな。
私は涙いっぱいなありがとうの気持ちでいっぱいだった。