2019.8.16【技師さんへのお願い】

夫は仕事で息子は保育園へ。

今日は途中で心菜と病院に行く予定があったので、息子にはごめんねして保育園に行ってもらった。

予定の時間まで心菜は好きにテレビを見ていたり、途中でウトウトしたり。

病院では大好きなYouTubeを大きな画面でみることはできないから、家にいるときぐらいは思う存分見てほしい。

本当は麻痺が進んで自由には動き回れないから、座ってできることを選んでいたのかもしれないけれど…。

午後には病院へ。

病院では2つの予定があった。

ひとつはヘパリンロック。

腕に通しているPICCの血液が固まらないように、1日1回水を流さなければいけない。

それがヘパリンロック。私たちはヘパロックと略して呼んでいた。

習えば家ですることも可能だが、この日は病院に用があったのと私の勉強も兼ねて看護師さんにやってもらった。

もうひとつは放射線治療室の見学。

当たり前だが、はじめましての放射線治療室。

実際に見ると

“ザ・病院”

“ザ・治療”

という感じで怖ささえある。

その雰囲気に心菜は泣いてしまった。

そして現場と心菜の姿を見て、私も切なくなってしまった。

技師さんとお会いすることもできたので気持ちを伝える。

「確実に(腫瘍に)あてて下さい。よろしくお願いします。」

と深々と頭を下げる。

技師さんたちは静かに、でも大きくうなずいてくれた。

今託せる場所はここしかなかった。

見学を終えて病室に戻ると私の父と母がいた。

心菜にひと目会いたくて待っていてくれたみたいだ。

家に来れば会うことができるのに、この隙間時間を選んでくれた。

それは、なによりも家族で過ごしたい私の気持ちを汲んでくれたからだと思う。

孫の心菜へと、娘の私への想い。

どちらも嬉しくて感謝でいっぱいだった。

病院から帰宅するころには夫も仕事を終え帰宅。

揃ったところでみんなで息子のお迎えへ。

今はどんな時間もできるだけ家族で過ごしたい。

帰り道に心菜が好きなお店へ。

地元で有名なスーパードラッグストアで、心菜はここを「大きなところ」と呼んでいた。

「大きなところに行きたい!」

という心菜の希望でもあった買物。

子ども2人を乗せられるカートに心菜と息子を乗せて店内を歩く。

今までは子ども連れの買物は大変だからとできるだけ避けていたけれど

実はこんなに幸せな時間だったなんて。

ただいつもの場所で買物をしていただけなのに、涙があふれた。

心菜も嬉しかったのか、介助は必要なものの自ら歩く時間もあり

セルフレジも心菜と2人で。

晩ご飯は心菜が好きなグラタン。

我が家のグラタンは、私がズボラなためお鍋ひとつで作るタイプだけど、心菜は気に入ってくれていた。

心菜は私の料理をよくほめてくれる。

かぼちゃの煮つけをおいしいと言ってくれたとき「ありがとう」と伝えたら

「ママが煮てくれたからおいしいんだよ」

という返事。

いつもこんな具合で、温かい気持ちにさせてくれていた。

この日のグラタンにも親指をたてて“グッジョブ!”のポーズ。

ありがとうと伝えた。

ささいな時間が、本当に、ほうんとうに、ホントウニ幸せだと

またもそう感じた外泊2日目だった。

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